防災用品を一度に全部そろえようとすると、何から買えばよいか分からなくなりがちです。この記事では、公的な備蓄状況と災害時の役割から、最初に確認したいものを整理します。
先に結論:水・食料だけで終わらせない
内閣府の令和7年8月調査では、家庭で3日分以上を備蓄している割合は、飲料水69.8%、食料品59.8%に対し、衛生用品38.4%、食品加熱用熱源27.7%、携帯トイレ・簡易トイレ27.2%でした。水や食料は比較的準備されている一方、生活を維持する用品には備えの差があります。
すでに水と食料を持っている家庭ほど、次はトイレ、加熱、衛生、停電時の明かり・通信に抜けがないかを見る方が実用的です。
優先順位1:飲料水と食料
政府広報では、飲料水は1人1日3Lを目安に3日分、食料も最低3日分が例示されています。南海トラフ巨大地震のように広域被害が想定される場合は、1週間分以上が望ましいとの指摘もあります。
普段食べる食品を少し多めに置き、古いものから使って補充するローリングストックなら、廃棄と管理負担を抑えやすくなります。
優先順位2:携帯トイレ・簡易トイレ
災害時は断水などで自宅の水洗トイレが使えない場合があります。経済産業省は成人の平均排泄回数を1日5回として、1人1週間35回分を備蓄目安としています。
必要回数を出したあと、便袋と凝固剤が必要回数分そろっているか、保管しやすいか、処理用の袋を別に用意する必要があるかまで確認します。
優先順位3:加熱手段
食品を備蓄していても、停電やガス停止時に温められないことがあります。カセットこんろなどの加熱手段も、食品とセットで確認します。
優先順位4:衛生用品
ウェットティッシュ、手指衛生用品、トイレットペーパー、マスクなどは、断水時や避難生活で消費します。乳幼児、高齢者、持病のある人などがいる家庭では、普段から欠かせない用品を優先します。
優先順位5:明かり・通信・小型電源
停電時には、LEDライト、携帯電話、予備バッテリーなどが情報収集と連絡に役立ちます。大容量のポータブル電源は便利ですが、全家庭が最初に高額モデルを買う必要があるとは限りません。まず停電時に絶対動かしたい機器を決め、その消費電力と使用時間から必要容量を考える方が過不足を減らせます。
買う前に確認する5項目
- 水は人数と日数に対して足りているか
- 食料は加熱できない場合でも食べられるか
- 携帯トイレは必要回数分あるか
- 停電時の照明とスマホ充電手段があるか
- 家族固有の薬・乳幼児用品・衛生用品があるか
まとめ
防災用品は人気ランキングの上から買うより、家庭に足りない機能を埋める順番で考える方が無駄を減らせます。まず水・食料を確認し、次に備蓄率が低いトイレ、加熱、衛生、停電対策の抜けを確認します。非常用トイレが足りない場合は、家族人数と備蓄日数から不足回数を計算し、購入候補を比較することができます。購入前に販売先で価格・容量・在庫をご確認ください。
